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統合パブリッシング環境の最新版『Adobe Creative Suite 2 日本語版』で、メディア制作の現場はどう変わるのか?

Printable Version 2005年6月20日

アドビ システムズ(株)は7日、クリエイティブ・ユーザーをターゲットとしたデザイン・スイート『Adobe Creative Suite 2日本語版』(以下ACS2)を7月上旬に販売開始すると発表した。印刷/出版/ウェブ/モバイルコンテンツと、さまざまなメディア制作に活用されているACSの最新バージョンは、メディア業界に対してどのようなインパクトを持つのか? ACS2でアドビはクリエイティブの業界にどのようにコミットしていくのか? アドビ システムズ(株)のクリエイティブプロフェッショナル部部長の森脇明夫氏、ならびにクリエイティブプロフェッショナル部 フィールドプロダクトマネージャの西山正一氏にお話をうかがった。

Adobe Adobe Creative Suite 2日本語版
『Adobe Adobe Creative Suite 2 Premium日本語版』

■ACSの単体アプリへのアドバンテージとは?

[――] 既存のパブリッシングツールと比較して、最もアドバンテージの高いのはどういった部分になりますか?

[西山] ACSが発売される以前は、存在するさまざまなパブリッシング・ソリューションは、アプリケーションの内部構造やバージョンの組み合わせ、リリース時期などが統一されていない複数のツールで構成されているものがほとんどです。一時的な回避策として、ガイドラインを作って環境を統一してきましたが、私たちソフトを開発する側が、始めから同じエンジンを使ってファイル互換性を確保し、一度にバージョンを揃えていけば、アプリケーション間の連携については心配がなくなり、まとまって動かすことができると考えました。まず、これがひとつです。

そして、同時に開発することで共通のテクノロジーを持たせ、それによりツール相互の長所を最大限に生かした“ソリューション・ベースの環境”を提供できるのではないか、と考えたわけです。これがいままでのパブリッシング・ソリューションでは十二分に提供されなかった“ACS2のアドバンテージ”と言えると思います。

ACS2におけるそれぞれのツールは、すでに完成していると評されることがありますが、クリエイティブ・ワーク(制作に関する一連の作業)は機能だけでまかなえるでしょうか? アプリケーション間には補完すべき部分があり、そのひとつの成果と言えるのが『Adobe Bridge』です。Adobe Bridgeはそれ単独で何かを作るものではありませんので、弊社としては今までと違った“ユニークな位置づけ”の製品と言えます。中間的な役割を果たすAdobe Bridgeが加わることで、ACS2のアプリケーションそれぞれがより強力に連携できるのです。ACS2を購入した方にとって、Adobe Bridgeはきっと手放せないものになると確信しています。

[――] Adobe Bridgeが中間的な役割を果たすのであれば、画像などACS2関連のファイル形式以外のファイルも管理できるのでしょうか? また、Adobe Bridgeの位置づけから考えると、ビューアーではなくファイル管理ツールということになるのでしょうか?

[西山] すべてのファイルが扱えるわけではありませんが、少なくともACSに含まれるアプリケーションのファイルなら、ファイルの内容をサムネール表示で確認することができます。従来は内容確認のためにそのつどファイルを開く必要がありましたが、Adobe Bridgeによってファイル確認の時間が大幅に軽減されます。もちろんOS標準の機能でファイルのサムネールを確認することはできますが、Adobe Bridgeほどサムネールを大きく表示できないと思います。

また、Adobe Bridgeはファイル管理ツールか? という点ですが、広い意味ではイエスです。まずはビューアーから始まって、例えば柔軟な検索機能だったり、カラー環境を整えるといった、作業を始める前にやらなければならないことが集約されていて、ワークフローを管理できるところまで広がりを持っている、それがAdobe Bridgeです。

[――] フォトグラファーのように『Adobe Photoshop CS2』単独でしか使わないユーザーにとっては、従来の“ファイルブラウザー”の方がよかったという声も聞かれますが、いかがでしょう?

[西山] 挙動的には別のアプリケーションということになりますが、Photoshop CS2を始め、どのアプリケーションからも起動できるのがAdobe Bridgeの良さです。部分的にはファイルブラウザーよりも起動が遅いと感じることもあるかもしれませんが、Camera RawファイルをPhotoshop CS2と並行して扱えるのがいいと言う評価もいただいています。

[――] たしかに並行して処理作業ができるのは総合的に考えれば作業効率が上がると言えますね。しかし、ハイエンドなマシンでなければやはりつらい部分がありますので、起動速度の点は改善を期待したいところです。


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