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【INTERVIEW】「ブラックモデルはプロ指向のユーザーもターゲット」――米アップル副社長・ムーディー氏が語るMacBook


2006年05月17日

16日夜に突如発表されたコンシューマー向けノートブック“MacBook”。このリリースに合わせて来日した米アップルコンピュータ社のワールドワイド ハードウェアマーケティング担当副社長、デビッド・ムーディー(David Moody)氏に製品の詳細を聞いた。

ムーディー氏
米アップルコンピュータ社のワールドワイド ハードウェアマーケティング担当副社長、デビッド・ムーディー氏

小学生が乱暴に扱っても壊れにくいようにボディーを改良

[Mac24] MacBookで気になるのは新色のブラックモデルですが、これはiPod nanoを意識して新色を追加したのでしょうか?

[ムーディー氏] iPodとMacBookのブラックモデルは、必ずしも似たものではありません。表面が光沢仕上げのiPodに対して、MacBookはつや消し仕様で微妙に質感が異なります。

ブラックモデルは目に見えるつや消し仕上げの部分だけでなく、実は地の部分まで黒く染まっています。ブラックカラーを採用する他社製パソコンの中には、表面だけを黒く塗装したものもありますが、こうしたパソコンに何らかの傷がついて地が現れると目立ってしまいますよね。

左側面にあるFireWireやMini DVIなどのコネクターにもこだわりがあります。一般的なパソコンは通常、汎用のコネクターを使っていますよね? でも、MacBookのブラックモデルでは、金属接点以外のプラスチック部分まで黒くなっています。


[Mac24] ブラックモデルはどんなユーザーを想定しているのでしょうか?

[ムーディー氏] これまでiBook G4がターゲットにしてきた一般層に加えて、よりプロ指向が強い方々、例えば12インチPowerBook G4のユーザー達にもアピールすると思います。だって、かっこいいと思いませんか? MacBookの質感は、ぜひ実際にその目で見たり触ったりして確認してください。ただの真っ白、あるいは真っ黒なポリカーボネート筐体は極めてシンプルで、一切、余計な要素がありません。

iBook G4で液晶ディスプレーを開閉する際に押していたラッチもなくなっています。本体手前の中央に小さなへこみがあり、ここに指を入れて開きます。閉じたときには、液晶上部と本体に埋め込まれている磁石で固定します。

キーボードも従来のiBook G4のように、取り外しが可能なものではなく、完全に本体と一体化しています。米国においてiBookは教育機関で使われる機会が多いのですが、これらを使う生徒達がパソコンを乱暴に扱って、キー自体が取れてしまうことも頻繁に起こります。そうした状況下での耐久性も考慮しました。


[Mac24] かなり頑丈そうですが、別に耐水性があるというわけではないんですよね。

[ムーディー氏] ええ、耐水性はうたっていません。ただ、ラッチがなくなり、スロットローディング方式の光学式ドライブとMagSafeコネクターのACアダプターを採用したことなどから、iBook G4よりも頑丈になっていると思います。


[Mac24] デザインについてアップルが強調したい点は?

[ムーディー氏] 最大の特徴は薄さです。MacBookを閉じた状態の厚さは、iBookを開いた時の本体ぶんの厚さとほぼ同じくらいになっています。



メモリーやHDDの増設が簡単!

[Mac24] メモリースロットはどこにありますか?

[ムーディー氏] 本体を裏返してバッテリーを外しますよね。そしてバッテリー溝の内側にある3つのネジをゆるめてシールド部分を取り外せば、メモリーにもHDDにもアクセスできるようになります。ちなみにこの3つのネジはシールド部分から取れない仕様になっているので、なくす心配は無用です。

つまりメモリーやHDDが簡単に交換ができるということです。こうしたメンテナンス性の高さもMacBookの大きな特徴のひとつです。


[Mac24] それはユーザー自身がメモリーやHDDを交換してもいいということでしょうか?

[ムーディー氏] メモリーの交換は問題ありませんが、HDDについては保証の限りではありません。ただ、サービスセンターなどに持ち込んで修理する際、より時間をかけずに簡単に交換できます。


[Mac24] ちなみにスリープ中のバッテリー交換は可能ですか?

[ムーディー氏] いいえ、残念ながら対応していません。


[Mac24] メモリーはデュアルチャネル仕様なのでしょうか。

[ムーディー氏] そうです。MacBookはメインメモリーの一部をグラフィックメモリーに割り当てる仕様です。グラフィックパフォーマンスを最大限に生かすために、アップルは同じ容量のメモリーを2枚単位で増設することを強く推奨します。実際、MacBookシリーズの標準のメモリー容量は512MBですが、2つのスロットに256MBのメモリーを2枚搭載しています。Mac miniでも同様に、容量を合わせた2枚のメモリーを使うとグラフィック性能が向上します。


光の反射を抑えつつ光沢感を持たせたクリアワイド液晶

[Mac24] 光沢感のあるクリアワイド液晶を採用した理由は?

[ムーディー氏] クリアワイド液晶は、黒がより締まって発色がきれいになるため、DVD鑑賞などでより鮮やかな色が楽しめると高い評価を得ています。

MacBookの発表に合わせて、MacBook Proでもこのクリアワイド液晶がBTOオプションで選べるようになりました。ただし、MacBook Proをピクセル単位での正確な色情報が重要になる仕事で使うのであれば、標準の反射防止コーティング済みディスプレーのほうをお勧めします。

なぜ今になって採用したかといえば、ひとつ大きな要因は、“LRGP(Low Reflection Glossy Polarizer)”と呼ばれる技術が登場したからです。LRGPを利用すれば、液晶に光沢感を持たせながらも、これまでに比べて光の反射を大きく抑えられます。


[Mac24] Mac miniのように“Core Solo”モデルを用意することは考えなかったのですか?

[ムーディー氏] MacBookを買う人の多くは、『iLife '06』などのアプリケーションが提供するデジタルライフスタイルを目当てにしています。iMovieやGarageBandなどを活用するなら、Core Duoが必要だと思いました。Mac miniのCore Soloモデルがデジタルライフスタイルの体験に向いていないというわけではありませんが、製品の性能や価格のバランスを考え、現状ではこれがベストだと判断しています。



(林 信行)




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