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Apple Store Fukuoka Tenjinがついにオープン! 初日の模様&独占インタビュー

Printable Version 2005年12月3日

2005年12月3日午前10時、福岡市中央区天神に九州では初めてとなるアップル社直営店、Apple Store Fukuoka Tenjinがオープンした。住所は福岡県福岡市中央区天神2-3-24。この日、オープンした巨大商業施設「天神ルーチェ」の大きな一角を占める。

Apple Storeには、前日2日の朝9時ころから行列が並び始め、午後8時以降急速に伸び始めた。オープン時点で行列に並んでいた人は約1000人、250メートルに及んだ。プレゼントとして用意されたTシャツが、開店時点に並んでいた人だけでなくなった計算だ。

この日、同ビルではApple Storeオープンの1時間前に同じビルのテナントであるStarbucks Coffeeがオープンしていたが、行列に並ぶ人々にStarbucksから無料のコーヒーが振る舞われた。


Fukuoka tenjin
オープン初日となったこの日、店頭のディスプレイもクリスマスシーズンのものが用意されていた

オープン10分前、店内では全スタッフが大きな円陣を組み、米アップル社直営店担当 バイスプレジデント、スティーブ・ケーノの言葉に耳を傾けていた。

「今日、この店のことが10の新聞に取り上げられた。福岡のコミュニティーの人々も我々のことを愛している。外には長い行列が待っている。おそらくこれから起こることは皆の記憶に長く残る出来事となるだろう。」 「おー」という歓声が上がる。

10時になると、まずは行列の先頭に立っていたでこぽん@カルトゲートさん(佐賀県)、と西田@libreさん(大阪府)を先頭に、まずは20人が店内に招き入れられ、その後も20人づつが店内に招き入れられた。

2分後、第2陣の20名が店内に通される。4分後、レジに最初の客が並んだ。買っていたのはiPod用のアクセサリーだった。しかし、その彼も、購入後は再び店の奥に戻り、店内の雰囲気を楽しんでいた。

オープンから14分後、「ありがとうございました」の声に見送られて、同店を去る最初の顧客が出た。しかし、その後に続く人はさらに3分待っても現れなかった。

オープン初日のApple Store Fukuoka Tenjinは、行列の長さでは国内の他のApple Storeと比べ、行列の長さでこそ少し負けていたものの、熱気と雰囲気の良さでは負けていなかった。

編集部では日本のApple Store事業を監督する米アップル社直営店担当 リージョナルディレクター、スティーブ・ケーノ氏を独占インタビューできた。

SOHOを思い出させるFukuoka Tenjin

[林] Apple Storeの場所はどのようにして選んでいるのでしょう?MacユーザーやiPodユーザーの数が多い場所がターゲットなのでしょうか。

[ケーノ] MacユーザーやiPodユーザーが住んでいる場所を狙うといっても、それは難しい問題です。多くの人はさまざまな住宅街に分散して住んでいるからです。それよりもむしろ重要なのは、そういったアップル製品が好きなユーザー達がいったいどこに多く集まってくるかです。

ここ福岡市中央区天神は、比較的若い人達が大勢集まってくるクールで粋な場所です。この店は私にApple Store SOHOを思い出させます(Apple Store SOHOは、元倉庫街、SOHO地区につくられたニューヨーク第1号店で、初のApple Store旗艦店。ケイノー氏は、ここのマネージャーに大抜擢された後、日本にやってくる)。それほど混雑しているという印象はないけれど、どこかからクリエイティブな空気が漂ってくるのを感じます。

[林] それでは場所が決まったとして、何階建ての店舗にするのかといったことも含め、その場所のその店舗にどれだけの投資をするかというのは、どのようにして判断しているのでしょう。

[ケーノ] このFukuoka Tenjin店について語らせてもらうと、これは九州で最初のストアであり、この福岡のコミュニティーにとっても最初のApple Storeです。そこで我々はできるだけ多くの人が集まれるように大きな店舗を用意することにしました。

日本は土地が高いこともあり、アメリカとかと比べてフロア面積の狭い店舗が多いですが、これまでのApple Storeはどれも大成功し、溢れるほどの人で埋め尽くされています。だから、この店舗では広いフロアを用意したんです。


ケーノ
日本のApple Storeを語るうえでは最も重要な人物、スティーブ・ケーノ氏

[林] Apple Store Shibuyaなど、東京の店舗ではTシャツを1500着用意していましたが、今回は1000着。これは市場規模を反映した判断でしょうか?

[ケーノ] うーん。ちょっと話は変わってしまいますが、Apple Store SOHOがオープンしたときも、行列はできましたが、あの時の行列はたったの300人だったんです。でも、だからといってSOHO店が失敗かというとそんなことはなく、Apple Storeの中でも、もっとも大きな売り上げを達成しています。

長い行列ができるのはうれしいことです。でも、Apple Storeの善し悪しは、たった1日の行列の長さによって決まるわけではありません。むしろ10年くらいの歳月をかけて、どれくらいのパフォーマンスをあげるかによって判断されるべきでしょう。この店舗は福岡のコミュニティーにとって、かなり大きな貢献をするポテンシャルを秘めていると思います。

[林] この店にはシアターはありませんが、シアターでやるようなイベントはどうやって催すのでしょう。

[ケーノ] Proコーナーに、巨大なApple Cinema Displayの30インチが2台つながったPower Mac G5があります。あれをスクリーン代わりに使います。ライブなどのパフォーマンスは、Apple Store Shibuyaなどで行っているのと同様に広めの空きスペース、例えばジーニアスバーの横を使います。

[林] Applel Store Ginzaでは、最近、iPod Barというコーナーが用意されましたが。

[ケーノ] ええ、Apple Store Ginzaに行ったことがあればわかると思いますが、Genius Barの前にはいつもものすごい大行列ができています。同店の2階フロアには1週間に3000人ほどの人が来ているのです。だから、我々はiPod用のサービスを分けて提供する必要がありました。iPod Barは、Ginza以外の店舗にはありませんが、iPod Geniusと呼ばれるiPod担当のジーニアスはどこの店舗にもいます。iPod関係の質問がある人は、ジーニアスバーに来てくれればサポートが受けられます。



掲載当初、文中のスティーブ・ケーノ氏の役職に誤記がありました。お詫びして訂正いたします。

(林 信行)





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