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Printable Version MacPeopleMacPeople 2006年12月号
2006年11月21日


【検証】

自由度はあまり高くないがiMacがまるで別のマシンに

VESA規格で定められているのは、スタンド/アームとディスプレーの取り付け部分の寸法と取り付け方法だけ。スタンド/アームのデザインに関する規定はないため、さまざまなタイプの製品が市販されている。

ただし、一般的な液晶ディスプレーを取り付けて使うことを前提に設計したものが多いので、平均的な耐荷重は1台のディスプレーあたり5〜6kg、大型のものでも10kg程度のものがほとんどになる。

しかし、24インチのiMacの本体重量は11.2kgで、専用のVESAマウントアダプターが約400g(ネジを除く)なので、最低でも12kgを支えられるスタンド/アームでなくてはならない。耐荷重が小さい製品を使うと事故につながる可能性があるので、購入の際はくれぐれもスペックを確認しよう。


VESA規格のスタンド/アーム固定方式は、意外に華奢に見える4本のネジで留めるだけ。この部分のネジ穴の間隔が75mmのものと100mmの2種類がある。iMacは100mmのタイプだが、VESA規格対応のスタンド/アームの多くは、両方に取り付けられるアダプターが付属している。

LA−50FR
今回使用した『LA−50FR』も本来は75mmで、アダプターで100mmに対応させるタイプ。純正のパネルの上に、さらにアダプタープレートを取り付ける

VESA対応のスタンド/アームは比較的単純な構造だが、組み立てや取り付けの際には、各製品のマニュアルをよく読んで、正しい手順で確実に作業すること。

ネジは頭をつぶさないように注意しながら、全体的に強く締めることを心がけよう。なお、フレキシブルタイプのアームの場合、左右方向の角度や位置、上下の位置などは比較的スムーズに調整できる。

スタンドタイプ
LA−50FR
上下方向の角度調整と360度の首振りが可能な『LA−50FR』。写真ではスタンド部分が短いが、この製品は受注生産品であり、スタンドの高さもオーダーできる
フレキシブルアームタイプ
フレキシブル1
フレキシブル2
フレキシブルタイプのアームを使用すれば、左右方向の位置や角度の調整はかなり容易だ。高さはその場で片手で変更できないものの、比較的自由に調整できる。テーブル面も自由に使える

ただし、上下方向の角度調整は、アームの構造にもよるが、かなり難しい。iMacの重量が重いので、その部分のジョイントを強く締めておかなければないからだ。

そのため事実上、角度は固定となってしまう。特に使用中に片手で簡単に角度を調整するというわけにはいかない。この点だけは、回転軸をiMacの重心と一致させている元のスタンドのほうがかえってフレキシブルであることは覚えておこう。


iMacの元のスタンドの場合、高さは固定で、iMac本体とテーブルの間の距離は比較的広い。また、iMacのフロントパネルの中で液晶ディスプレーは上辺に寄せて取り付けられているため、ユーザーの目線に対するディスプレーの位置はかなり高めとなる。iMacの画面を見上げるようにして使っている人も少なくないだろう。VESAスタンド/アームを使って調整することで、この問題は緩和されるはずだ。

またフレキシブルタイプのアームでは、iMacの向きをその場で左右に回転することを可能にしているものもある。OSやソフトが対応していれば、iMacを縦長のディスプレーとして使用することも可能だ。

ただし、iMacが搭載する米エヌビディア社製のGPUは、OS X環境ではディスプレーのピボット(90度回転)表示には対応していない。米AMD社が買収した加ATIテクノロジーズ社製のGPUならば、同社製のユーティリティーソフト『ATI Displays』によって、Macの画面表示を90度単位で回転できる。

ピボット回転
『LA-6A-4』は、取り付け部分が自由に回転できるタイプ。このため、iMacのディスプレーを縦長にすることも可能だ

いずれにしても、VESAスタンド/アームに取り付けることで、iMacはかなり雰囲気の異なったマシンに見える。ディスプレー位置に不満を感じているiMacユーザーにとっては、一考に値するオプションと言えるだろう。

なお、今回紹介した以外にも、iMacで使えるスタンド/アームは存在する。日本フォームサービス(株)の『バルーンアーム2』は、オプションによりさまざまな装着方式を選べる製品。アーム本体のみの価格は5万円前後だ。

『バルーンアーム2』
『バルーンアーム2』


(柴田文彦)


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