2007年1月5日
カラオケに行って残念に感じるのが、自分の歌いたい曲が入っていないということ。世の中には、目当ての曲を含む通信カラオケ機器を扱う店をリサーチしてから歌いにいく、なんて人も案外多いらしい。中にはパソコンを持ち込んでまで、好きな歌を歌うという強者も居るそうだ。
そうした“歌えない”の不満を解消してくれるのが、フォーカルポイントコンピュータ(株)のiPod用カラオケシステム『iKaraoke』だ。製品はマイク、およびFMトランスミッターとライン出力を備える出力ユニットで構成されている。
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『iKaraoke』。写真上がマイク、下が出力ユニット。対応iPodは、第4/第5世代iPod(photo含む)、第1/第2世代iPod nano、iPod mini |
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出力ユニットは、内蔵FMトランスミッターとライン出力、iPodにつなぐDockコネクタを備えている |
出力ユニットをiPodのDockコネクタにつないで、音楽を再生。マイクに向かって声を出すと、曲と歌声が合成されてオーディオ機器から出力されるという仕組みで、ボーカルキャンセル機能まで用意されている。要するに、普段iPodで聴いている曲をそのままカラオケに使えるという点が便利なアイテムだ。
さて、このiKaraokeだが、筆者はドライブでの利用をお勧めしたい。車ならカラオケボックスに似た感じで、ある程度大声を出しても外に漏れない。例えば今の季節では、スキー場に着くまで家族や友人同士でカラオケを楽しむ、といった使い方にピッタリだ。渋滞にハマったときでも退屈せず、むしろ(ドライバー以外は)エンジョイできる。
手軽に「いい旅、歌気分」を満喫
iKaraokeのセットアップはわずか1分ほどでOK。マイクなどの電源はiPodから供給されるので、特に用意なしですぐに使える。今回はFMトランスミッター経由で、カーオーディオに出力してみた。
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iPodのDockコネクタにiKaraokeを接続。iKaraokeのマイクにある再生/一時停止ボタンを2秒程度押すと、iKaraokeのメニューがiPodの画面に現れる |
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メニュー画面。上からFM周波数(FM Freq)、BGMの音量設定(Music)、エコー設定(Reverb)、FM/ライン出力の選択(Output)となっている |
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出力先をFMに設定し、FM周波数の設定画面で周波数を0.1MHz単位で指定。カーオーディオ側のFMラジオも同じ数値を選んでおく |
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あとはiPod側で曲を再生して歌うだけ。レッツシャウト!! |
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FMラジオさえあれば、ビーチ(冬の日本海)でも歌えるぞ!! *写真はイメージです |
実際に使ってみた正直な感想は、結構遊べるアイテムであるということ。やはり自分の好きな歌を好きなだけ歌えるのは、何にも代え難い魅力だ。これだけでも“買い”と言えるだろう。
とはいえ人間、贅沢なもので、しばらく使ってみると物足りないと感じてしまうこともいくつかあった。
カラオケボックス並の迫力が欲しいが……
個人的に気になったのは、BGMの音量が小さいという点。iKaraokeの場合、ボリュームは、iPod側が固定で、カーオーディオ側で調節する仕組みになっている。カラオケというとカラオケボックスが一般的だろうが、カーオーディオ側のボリュームを大きくしても、このカラオケボックスほど迫力のある音量が得られないのだ。
というのも車の助手席で歌うときは、スピーカーから近いため、ボリュームを上げすぎるとハウリングが起きてしまう。また、iKaraokeが乾電池などを使わずに、iPodから電源を取っているため、バッテリーをあまり消費しないように電波の出力を抑えているのかもしれない。
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マイクをスピーカーに近づけすぎるとハウリングが起こってしまう。iKaraokeのマニュアルによれば、スピーカーから2.5m以上離れて使って欲しいとあるが、車中の、それも助手席では難しい |
ボリューム以外では、ボーカルキャンセル機能を使うと多少音質が悪くなる印象を受けた。この機能をオンにすると、BGMのうちボーカルのある中域を抑えて、低域と高域が持ち上がるのだが、この処理が影響しているのだろう。
ボーカルキャンセルの効き具合も、アーティストの声質に大きく左右される。お手軽に遊ぶなら現状でも特に問題ないレベルとはいえ、完璧を求めるなら、CDに含まれるカラオケバージョンの曲や、サウンド編集ソフトなどでボーカルを消した曲を用意しておこう。
そのほかバッテリー駆動時間は、第5世代iPodでは満充電状態なら2〜3時間ほどは持つようだ。検証機が約1年ほど使用した前期モデルの第5世代iPodだったため、バッテリーがヘタっている可能性も考えられるが、例えば8時間にも及ぶ長時間ドライブにはやや物足りない (といっても、そんなに長時間歌い続けることはあまりないと思うが)。
歌詞の埋め込みで、がぜん力を込めて歌える!!
さて、もしあなたがiKaraokeを手に入れたなら、曲の歌詞登録は必ずやっておこう。詞が分からないと、歌声にも何となく力が入らないので、爽快感も半減してしまう。
もちろん歌詞が載っているCDのアルバムジャケットを持って行ってもいいのだが、幸いにもiTunes/iPodで扱う曲のタグ情報には“歌詞”タブが用意されているので、これを使わない手はない。
歌詞の埋め込みには、Cyan.K氏が開発したDashboardウィジェット『TunesTEXT』(フリーウェア、関連リンク)が便利だ。iTunesで再生中している曲の歌詞をインターネットの歌詞検索サイトから取得し、歌詞タグに埋め込んでくれる。このソフトで見つからなければ、あとは手動で打ち込もう。
歌詞さえ入力しておけば、iPodを右手に、iKaraokeのマイクを左手に握ってiPodの画面で次の言葉を確認しながら、思いっきり歌えるというわけだ。
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フリーのDashboardウィジェット『TunesTEXT』で、歌いたい曲の歌詞をゲット |
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歌詞が埋め込まれたかどうかは、iTunesのライブラリで曲を選択した後、“コマンド”+“i”キーで情報ウィンドウを開いて、“歌詞”タブで確認すればいい |
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iTunesにある歌詞取得済み曲をiPodと同期。iKaraokeで曲を再生した際、選択ボタンを3回押すと歌詞の表示モードに切り替わる |
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歌詞に加えて、カラオケ用のプレイリストも作っておこう。このプレイリストをiPodに転送してシャッフル再生すれば、好きな曲だけがランダムに流れる。プレイリストは家族や友人の個人ごとに作っても、全員で1つにまとめても楽しめるだろう。ちなみにiPodでシャッフル再生するには、メニュー画面から“設定”→“シャッフル”を“曲に”指定すればいい。
iKaraokeの実売価格は約8000円と、1万円の大台は超えないお手頃プライス。車での移動が多いiPodユーザーは、試してみても損はないはずだ。
(編集部 広田稔)
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