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“Solo”と“Duo”の実力差はいかに!? 3台のminiを徹底ベンチマーク
1.5GHz Mac mini(MA205J/A)、1.66GHz Mac mini (MA206J/A)
アップルコンピュータ(株)
7万4800円(MA205J/A)、9万9800円(MA206J/A)
http://www.apple.com/jp/

Printable Version 2006年03月03日

『Mac mini』は、その名の通りパソコン業界屈指の小型筐体と、他のMacに比べて安価な点が魅力のデスクトップマシンだ。2月28日に発表されたIntel製CPUを搭載する新モデルを入手したので、早速その実力をテストしていこう。

Mac mini
『Mac mini』

2006年に入ってから発売されたiMac、MacBook ProといったIntel Macでは、CPUのコア部分がふたつの“Core Duo”を採用する製品のみだったが、Mac miniでは下位機種にコアがひとつの“Core Solo”を搭載したモデルが登場している。

新モデルの上位機種と下位機種におけるクロック周波数の差はわずか0.16MHz。今回のレビューでは、果たしてコアの数がどれだけ動作速度に影響してくるかが見所となる。

また新Mac miniは、旧モデルのPowerPC G4を搭載したMac miniから内部仕様が大きく変わった。例えば、HDDのディスク回転数が4200回転/分から5400回転/分に向上し、Ethernetが10/100BASE-Tから10/100/1000BASE-TXの“ギガビットイーサ”を採用するようになった。

一方グラフィック機能は、旧モデルではビデオメモリーが32MBの専用チップ『RADEON 9200』を用意していたが、新モデルはチップセット『Intel GMA950』に組み込まれたうえ、64MBのビデオメモリーがメインメモリーと共用になっている。

こうした変更がどれだけ性能差を生み出すのかを調べるために、2台の新モデルのほか、Mac mini-1.42GHz(コンボドライブ)も検証の対象とした。テスト環境は、OSをMac OS X 10.4.5、メモリーを標準状態の512MBに統一している。各ベンチマークはすべて3回実行し、その平均値をグラフ化した。

以下、Mac mini-1.42GHzを“旧1.42GHz”、Mac mini-1.5GHz Core Soloを“新1.5GHz”、Mac mini-1.66GHz Core Duoを“新1.66GHz”と呼ぶ。


Core SoloがPowerPC G4を超えた!!
旧1.42GHz
新1.5GHz
新1.66GHz
“NASA Space Shuttle”の“720p”ムービーを再生し、『QuickTime Player』の“情報を見る”画面と“アクティビティモニタ”で挙動を確認。左より旧1.42GHz、新1.5GHz、新1.66GHz

まずは、MacBook Proのレビューで大きく差がついた、H.264で圧縮されたHD解像度のムービーを『QuickTime Player』で再生するテストを実行した。このHDムービーは、アップルのウェブページから入手できる。

3台のうち、オリジナルと同じフレームレート(30fps)で再生できたのは新1.66GHzのみ。新1.5GHzでは基本的に30fpsで再生しているものの、シーンによっては15fps程度まで落ちる。一方、旧1.42GHzの再生フレームレートは良くて20fps程度。全体を通してコマ落ちし続け、画面の動きもカクカクとしている。


CPU/HDDの性能アップが明確に現れる

続けて7つのベンチマークを実行したところ、特にシステム起動時間、iTunesエンコード、ファイル/フォルダーコピーのテストで、新モデルが旧モデルを凌駕した。特に大差がついたのはフォルダーコピーで、新モデルの処理時間は旧モデルの半分以下だ。HDDやマシン全体の性能アップが好影響を与えたと推測される。

システム起動時間
システム起動時間のグラフ。電源オンからメニューバーの項目が完全に現れるまでにかかった時間を計測した
iTunes
iTunes 6.0.3で、38.8分(12曲/392.7MB)の音楽ファイルをAAC(ビットレートは128kbps)に変換するのにかかった時間を計測。変換中の曲の再生はオフに設定した
ファイル/フォルダー
1GBの単一ファイルと、ファイルサイズが異なる6539個のファイルを含んだ合計1GBのフォルダーをローカルHDDに置き、複製するのにかかった時間を計測

ちなみに検証機に搭載されていたHDDは以下のとおり。

旧1.42GHz (株)東芝製『MK8025GAS』
ディスク容量:80GB ディスク回転数:4200回転/分 キャッシュ:8MB

新1.5GHz 米シーゲイト社製『Momentus 5400.2』(ST96812AS)
ディスク容量:60GB ディスク回転数:5400回転/分 キャッシュ:8MB

旧1.66GHz 米シーゲイト社製『Momentus 5400.2』(ST98823AS)
ディスク容量:80GB ディスク回転数:5400回転/分 キャッシュ:8MB


ソフトが“Universal Binary”化された3Dグラフィックのベンチマークソフト『CINEBENCH 9.5』によるテストのうち、CPUによるレンダリングでは、クロック周波数/コア数といったCPU性能に沿った結果が出た。しかし、グラフィック関連の仕様の変更が影響したせいか、GPUのレンダリングでは、旧1.42GHzが新1.5GHzより1.15倍ほど高いスコアを出している。

CINEBENCH
『CINEBENCH 9.5』は、3D画像のレンダリングをCPU、またはGPUによって実行し、そのパフォーマンスを数値で算出する。“Rendering”はCPU性能、“OpenGL HW-L”はGPU性能をそれぞれ表わしている

フォトレタッチソフト『Adobe Photoshp CS』や3Dゲーム『Unreal Tournament 2003』といった、“Rosetta”(ロゼッタ)上で動作させるソフトは、MacBook Proと同様に新モデルが圧倒的に劣る結果となった。

2Dスクロール
『Adobe Photoshop CS』で縦1440×横640ドットの画像を開き、上から下までスクロールするのにかかった時間を計測した。
Unreal
『Unreal Tournament 2003』を使い、3Dグラフィックの描画性能を計測したグラフ。ゲームの表示サイズを1024×768ピクセルに、描写設定を最高に設定したうえで「flyby-citadel」のテストを実行した

Front Rowも含め、ホームサーバーとしての魅力が“かなり”アップ

最後にギガビットイーサの実力をテストしたところ、新モデルが旧モデルの半分以下の時間でコピーが終わるという圧倒的な速度差を見せつけた。邪魔にならない小型の筐体に着目し、Mac miniをホームサーバーとして運用している人にとって、新モデルのギガビットイーサ採用は確実に朗報といえる。

ギガビットイーサ
ギガビットイーサに対応する『PowerBook G4-1.33GHz』と検証機をEthernetケーブルで直につなぎ、1GBの単体ファイルをコピーするのにかかった時間を計測。PowerBook G4のHDDはディスク回転数が7200回転/分のもの


(編集部 広田稔)





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