『テックツールプロ4.5』は、米マイクロマット(Micromat)社が開発した、Macのトラブル対策に役立つ統合メンテナンスソフトだ。HDDやファイルシステムなどの診断/修復だけでなく、マシンを構成するハードウェアの診断機能も備えているのが、ライバル製品にはない大きな特徴になる。
アップルの有償サポート『AppleCare Protection Plan』にも診断ツールとしてテックツールの簡易版が付属しており、メンテナンスの定番ソフトとしての認知度も高い。
本バージョンではソフトがUniversalアプリケーション化され、インテルMacのハードウェア診断が可能になった。インターフェースや診断項目などは従来バージョンとまったく同じで、一連の作業を自動的に行なう“テストスイート”から診断を実行するのが基本となる。定期的なメンテナンスなら、ハードウェアの基本的な診断を行ない、ボリューム構造を検証してくれる“標準テスト”でも十分だ。
本ソフトは、トラブルを未然に防ぐメンテナンスツールとして活用するのが正しい使い方だ。ハードウェアやボリュームの診断をはじめ、ディレクトリー情報の最適化を実行するだけでトラブルの頻度は低減する。
起動ボリュームのメンテナンスに便利な機能として、HDDの空き領域にメンテナンス専用の起動ドライブ“eDrive”を作成する機能が見逃せない。
ディスクを初期化せずに起動パーティションを作成し、既存の起動ディスクから必要なシステムの基本リソースをコピーするため、システムの再インストールも不要だ。
OSのバージョンによっては6〜8GBのHDD空き容量が必要となるが、同ボリュームで起動すると、付属DVDから起動する場合と比較してソフトの反応が速く、作業効率が飛躍的に向上する。
“プロテクト設定”では、データ保護用のカタログレコードバックアップ(プロテクトファイル)を利用して、破損ボリュームから指定したファイルを復元したり、ボリュームそのものを復旧可能。ディレクトリー情報を定期的に診断したり、バックアップしておけば対策は万全だろう。ベテランだけでなく、初心者でも安心して利用できるユーティリティーとしてイチ押しだ。
【○】 起動用メディアや外付けドライブなしで、起動ボリュームの修復やデータリカバリーができる“eDrive”が秀逸。初心者にもやさしい使い勝手だ。
【×】 Intel Mac対応のほかに新機能がない。また、従来バージョンのユーザーが、本バージョンに無料アップデートできないのも残念だ。
(池田冬彦)