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【特別企画】『PowerBook G4 17インチ 1GHz』ロードテスト(第2回)〜ギターのサウンドデザイン(後編)〜
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MacPower 2004年10月号 2005年2月17日
本記事は、MacPower2004年10月号の“LOAD TEST”に掲載された記事を再掲載したものです。
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今月号の巻頭で紹介している鉄人兄弟に会うために、急遽、香港に行ってきました。しかし、滞在、36時間……。木曜日の夜に着いて、土曜日の朝には飛行機という悲しい日程。自分に対するせめてもの慰めとして、おいしいものをたくさん食べてきました。「蓮香楼」の飲茶、最高!「海天堂」の亀ゼリーも……、まぁ、うまかったです。鉄人兄弟にもお昼ご飯おごってもらっちゃったりして、彼らにも感謝感謝。
●SPEC
本体
起動システム:Mac OS X 10.3
メインメモリー:1GB
内蔵ハードディスク:60GB
周辺機器
FA-101(ローランド(株))
SD-20(ローランド(株))
SL-1200MK5(松下電器産業(株))
PMC-07 Pro(ベスタクス(株))
プリセットだけで538種類
というわけで、ぬる〜い挨拶から始まった今月のロードテストだが、約束通り、先月の続き。独Native Instruments社の「Guitar Rig」(販売元:(株)ミディア、価格:オープンプライス/消費税込みの実勢価格は7万3000円前後)である。先月号を読んでいない不届きな方のために、いちおう、同製品の概要をおさらいしておこう。「Guitar Rig」とはさまざまな種類のアンプ、そしてさまざまな種類のエフェクターをソフトウェア的に再現した、驚異のギターサウンド・シミュレーターだ(図1)。ボリュームペダルやワウペダルとして使うためのフット・コントローラー「Rig Control」も同梱されており、このパッケージ1本でギターに関するサウンド・メイキングはもう完璧という超スグレものなのである。
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図1 今回はメインウィンドウの部分カットが多いので、インターフェースの全体像をまず把握しておいてほしい。左フレームがプリセットのサウンドパターン。右フレームが仮想ラックで、コンポーネントが積み重ねられている |
セッティングも簡単で、ギターからのフォンケーブルを「Rig Control」のin1に接続。「Rig Control」のout1とout2にもフォンケーブルを挿し、それぞれをオーディオインターフェースの入力に差し込む。最後に、オーディオインターフェースの出力からステレオで外部のスピーカーに接続すれば万事OK。で、先月号はプリセットのサウンドをいくつか鳴らしたところで終わってしまったのだった。今月号からはいよいよ突っ込んだ検証をしていくことにする。
まぁ、客観的かつ論理的な検証というよりは、「ここがスゴい!」という主観的かつ感情的な報告になってしまいそうだが、まず驚かされるのが、プリセットのサウンドのクオリティーの高さだ。ディストーションのリアルな歪み具合、コンプレッサー、フランジャー、ディレイ、コーラスの繊細な効き具合、も〜何から何まで素晴らしいのである。プリセットのサウンドの種類の多さもまた驚きで、総数は14バンク/538種類。正直、自分でモジュールを組み合わせてオリジナルの音色を作ろうなんて気も起こらないほどの充実ぶりです、はい。
ただし、バンク2の「-Complete Presets 1-」とバンク3の「-Complete Presets 2-」は、プリセットのサウンドがリストに表示され切っておらず、横にスクロールしないとすべてのパターンが現れないので要注意だ(図2)。恥ずかしながら筆者は、最初、上記の2つのバンクに関して、3列目以降のパターンの存在に気付かなかった。「Guitar Rig」は、メインウィンドウ内の各領域をリサイズしたり、モジュールのツマミを隠して最小表示にしたりすることはできるのだが、画面全体を拡大/縮小表示することはできない。これはおそらく、画面全体の完成されたデザイン性を崩さないためだろう。
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図2 プリセットのサウンドが表示されている画面は上下にしかリサイズできないため、収録されているパターンがすべて現れないことがある。左がデフォルトの状態、右が右にスクロールした状態 |
ギターサウンドの実験室
フット・コントローラー「Rig Control」のセンシティブな感度も最高だ。ワウペダルとして使ったときの気持ち良さったらも〜ないのである(図3)。高性能なローランド(株)のオーディオインターフェース「FA-101」(価格:オープンプライス/消費税込みの実勢価格は5万6000円前後)、そして「Power-Book G4 17"」のハイスペックのおかげで、レイテンシーもまったく気にならない。しかし、「Guitar Rig」のメインウィンドウ内に表示されているCPUメーターの表示は、別のアプリケーションをまったく起動していないときでも常に60パーセント前後。プリセットのサウンドの切り替えにかなりもたついたり、パターンの種類によってはCPUメーターが95で止まってしまい、まったく音が出なくなってしまうこともあった。特にCPUパワーを必要とするリバーブ系のコンポーネント構成の場合に、メーターが振り切ってしまうことが多いようだ(図4)。
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図3 上がワウペダルをアップしている状態。下がワウペダルをダウンしている状態(わかるかな?)。ペダルの状態によって「TalkWah」コンポーネントのスライダーが左右に移動しているのがわかるだろう |
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図4 上がリバーブONの状態。右のCPUメーターが95パーセントになっている。こうなるとギターの音はまったく出なくなってしまう。下が同じコンポーネント構成でリバーブをOFFにした状態。CPUメーターが80パーセントにまで下がっている |
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ついさっき「オリジナルの音色を作ろうなんていう気も起こらない」と言った直後で恐縮だが、プリセットのサウンドの設定を少し変更してみるのも面白い。特にびっくりなのが、スピーカーキャビネットとマイクだ。これはね、ちょっと驚きですよ。だってさ、“設定を少し変更”と言ったらまず間違いなくエフェクターのツマミをいじることだと思うでしょ? 「Guitar Rig」はそれだけじゃないんですね〜。メインウィンドウ右側の仮想ラックにはさまざまなコンポーネントが格納されているが、この中に「CABINETS & MICS」というモジュールがある。ここではキャビネットのタイプを14種類から、マイクのタイプを5種類から選択可能で、しかもキャビネットのサイズ、マイクのポジションまで自在に調整できるのである(図5)。もうね、ギターサウンドの実験室ですよ。こんなこと、現実世界ではお金と時間がいくらあったってできないわけで、シミュレーションという行為は、まさにコンピューターがもたらした偉大なる成果なわけです。
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図5 「CABINETS & MICS」コンポーネント3段重ねの図。キャビネットの種類はおろか、マイクの種類、そしてマイクのポジションをそれぞれ変えてサウンドをデザインしている。キャビネットの種類によっては、真後ろにマイクを持ってこれないものもある |
まぁ、そんな屁理屈はどうでもいいとして、マイクのポジションのシミュレーションは実に興味深い。ポジションはスピーカーの近距離/真正面、近距離/15度ほど斜め横、近距離/45度ほど斜め横、遠距離/真正面、そして近距離/真後ろの5つから選べる。まったく同じキャビネットの構成でも、それぞれのマイク位置によって微妙に鳴りや響きのニュアンスが異なるのだ。特に豪華なキャビネット構成で、あえてマイクを後ろに立て、こもった感じの抜けの悪〜い音にしてしまうなど、「ひえぇ〜」とか「しょえ〜」といった興奮と驚嘆の叫びは絶えない。おっ、今月もまた誌面が足りなかった……。
次回は?
はっきり言ってですね、まだまだ「Guitar Rig」の魅力はお伝えし切れていません(きっぱり!)。来月もまた「Guitar Rig」かな〜(いや、マジで)。
(MacPower編集部 高橋幸治)
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